ちょっと前から街中でよく目にするようになったスニーカーブランド「On」。
実は僕自身も3年ほど前にOnの「Cloud5」というモデルを購入していて、長らく愛用しているスニーカーのひとつです。
この記事では、実際に3年間履きこんだ僕がCloud5の履き心地やサイズ感、注意点など詳しくレビューしていきます。
On Cloud5の購入を考えている方や気になっている方に向けた記事になっているので、該当の方は最後までぜひご一読ください。
そもそも「On」って?
オンとは、2010年にスイスで設立されたスニーカーブランドです。
このブランド、創業者が世界的にも有名なトライアスロンの世界チャンピオンであることでも知られています。そんなプロのアスリートが走る上で感じていた「こんなランニングシューズが欲しい」という願いが形になったのが「On」というブランド、ひいてはCloud5というスニーカーなのです。
「プロ監修」だなんて謳い文句はたまに見かけますが、実際の世界チャンピオンが自分で制作に着手してランニングシューズを作ってしまうなんて、そんなことできるのは世界のどこ探してもOnだけではないでしょうか。
Cloud5とは?
Cloud5(クラウドファイブ)とは、Onから発売されている最もアイコニックなスニーカーです。
Onの売上の半分はこのCloud5が占めていると言われるほどの人気商品で、履き心地や機能性だけではなくそのデザインでも高く評価されています。
ランニングからタウンユースまで幅広いシーンにも対応しているのも嬉しいポイントですね。
海外のハリウッドスターがレッドカーペットを歩く際に、スーツスタイルにOnのCloudを合わせて着用していたこともあり、名実ともに「オンもオフもどちらも合わせられるスニーカー」というわけです。
デザインについて
続いてCloud5のデザインについてご紹介します。
ランニングシューズをベースにしたスニーカーというとかなり野暮ったいイメージを浮かべるかもしれませんが、上記でも紹介したようにCloud5はかなりスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
靴紐がゴム紐なのも特徴的ですね。
ゴム紐というと安っぽい印象を受けますが、適度な光沢感とがあるので、安っぽくは見えないですね。
履き心地にも大きく寄与している「Cloudtec」もデザイン的なアクセントになっていて、このソールがあるからこそ野暮ったさがなくなり、洗練されたデザインを実現できているのではないでしょうか。
履き心地について
Cloud5の履き心地ですが、快適でありつつ反発性にも優れているため、長時間・長距離でも疲れにくいのが特徴です。
ですが注意点もありますので、それぞれ解説させてください。
Speedboardによる高反発の実現
Cloud5に搭載されているテクノロジーの一つが「Speedboard」です。
これはいわばプレートのようなもので、着地時の衝撃を推進力に変える役割をになっています。
このSpeedboardはシューズによって適した硬度・形状にデザインされているのも特徴で、Cloud5はタウンユースを想定してやや柔らかめに作られています。
Cloudtecによる衝撃吸収
Cloud5に搭載されているもう一つのテクノロジーが「Cloudtec」です。
ホースの断面から着想を得たとされていて、ソールが空洞の形をしているのが特徴です。
On曰く「雲の上の走り」と表現されている履き心地はこのテクノロジーによって実現されていて、他のメーカーでは味わえない軽やかに弾むようなクッション性能が特徴的です。
個人的にはニューバランスの990v6の履き心地に方向性としては似ているなと感じています。
快適な脱ぎ履きを実現するゴム性シューレース
Cloud5のシューレース、実は最初からゴム紐になっているんです。
個人的にCloud5で一番助かっているのがこの機能で、スリッポンのように楽に脱ぎ履きできるからちょっと外に出なきゃいけない時なんかでも気軽に履けます。
それでいて履いている時は足の動きに合わせて絶妙にフィットしてくれるので、サンダルみたいにすっぽ抜けることもありません。
ネットを見るとあまり注目されていませんが、この絶妙なフィット感はCloud5でしか味わえないと言っても過言ではないでしょう。
抜群の通気性と軽量性
Cloud5の特徴としては、アッパーに使われるメッシュの面積が広く、通気性が抜群に良いことも挙げられます。
個人的には足が蒸れるのが苦手なのでありがたいです。
素材感としては光沢感はないものの安っぽく見えることはなく、シックな印象を受けます。
また、Cloud5は「Cloudtec」によりかなり軽量に作られています。
具体的な重さとしては27cmで239g(※片足)となっていて、自分が所持しているスニーカーの中では抜群に軽いです。参考までに自分の手持ちのスニーカーと比較すると以下のようになっています。
ブランド・モデル | 重さ |
---|---|
【On】Cloud 5 | 239g |
【Nike】Air Max97 | 417g |
【adidas】スタンスミス | 370g |
【converse】ALL STAR | 405g |
【New Balance】990v6 | 362g |
【Reebok】INSTAPUMP FURY | 316g |
【asics】GEL-NANDI 360 | 433g |
こうして改めて比較してみるとめちゃくちゃ軽いですね。
靴紐のことも相まって本当に気軽に履けますし、一度Cloud5に慣れてしまうと他のスニーカーが重く感じてしまって履くのが億劫になるレベルです。
Cloud5の気になった点
ここまでご紹介してきたCloud5ですが、3年間履いてきた中で気になる点もいくつかありました。
購入時の参考にしていただきたいので、良い部分だけでなく気になった部分も伝えさせてください。
ランニングシューズとして履く場合は要注意
一点目は、本格的なランニングシューズとしてはあまり向かないという点です。
というのもこのCloud5、脱ぎ履きしやすいようにヒールカップが大きめに作られているのです。
ヒールカップが大きめに作られていることで踵のホールド感が緩めになっていて、本気で走ると靴が明後日の方向に飛んでいきます。(筆者も何回か経験しました)
そもそもが競技用というよりはタウンユースを想定されているので仕方のないことですが、マラソンなどで使うような本格的なランニングシューズとしてはあまり向かない点に注意しましょう。
濡れた路面のグリップ力がイマイチ
二点目は、路面が濡れているとグリップ力が極端に落ちる点です。
特に雨の日のマンホールや石畳には要注意です。(筆者は何度か足を滑らせてます)
ネットで調べたところ「全然滑らない」であったり「他のブランドのスニーカーと遜色ない」と言われていますが、個人的にはニューバランスのNデュランスやVibramソールと比較すると明らかにグリップ力で劣る印象です。特に一年ほど履いてある程度アウトソールがすり減ってからはよく滑るようになりました。
防水仕様のCloud5もありますが、確認したところアウトソールは同じものが使われていそうなので購入をお考えの方はご注意ください。
サイズ感について
僕は今回、Cloud5を27cmで購入しました。
他に持っている各ブランドのスニーカーと比較してのサイズ感は以下のようになります。
ブランド・モデル | サイズ |
---|---|
【On】Cloud 5 | 27cm |
【Nike】Air Max97 | 27.5cm |
【adidas】スタンスミス | 27cm |
【converse】ALL STAR | 27cm |
【New Balance】990v6 | 27cm |
【Reebok】INSTAPUMP FURY | 27cm |
【asics】GEL-NANDI 360 | 27cm |
基本的には他のブランドと同じようなサイズ感で問題ないと思いますが、足幅が広く作られているわけではない(規格としてはDウイズほど)ので、足幅が広めの方は0.5~1cmほどサイズアップして履くと良いかも知れません。
まとめ
今回はOnのCloud5をご紹介しましたが、皆さんいかがだったでしょうか。
Cloud5はお値段17,380円(税込)と、値段だけ見るとちょっとお高く感じてしまうかもしれません。
ただ、この記事でご紹介したように素材、テクノロジー、そして履き心地を考えるとかなりお買い得なのではないかなと思います。
長く愛用できるモデルでもあるので、「上質な物を長く使い続けたい」という方にはピッタリのスニーカーです。僕も3年以上使っていますが、状態としてはまだまだ履ける状態です。
最近取り扱っている店舗も増えてきたので、気になっている方はぜひゲットしてみてください。
当ブログでは、スニーカーやファッションなどに関連する情報を更新していくので、良かったら今後も見ていただけますと幸いです!
それではまた!
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