New Balanceの990v6を購入してから、約3年が経ちました。
購入当初から非常に気に入っていたスニーカーなので、これまでかなりの頻度で履いてきましたので、改めてレビューしていきたいと思います。
3年間履いて改めて感じるのは、990v6はやっぱり歩きやすいスニーカーだということ。
特にクッション性の高さはもちろん、ソールの屈曲性やつま先にかけて反り上がった形状が絶妙で、長時間歩くときにも非常に快適です。
一方で、3年間履いたからこそ分かった弱点もあります。
個人的に一番気になったのが耐久性です。アウトソールには耐摩耗性に優れたNデュランス(N-Durance)が採用されていますが、Nデュランスが使われていない部分はかなり摩耗しており、一部は崩れてしまった部分もあります。
また、アッパーのホールド感がしっかりしているため実際に履いていて大きな不満にはなりませんが、990シリーズの中でもこの990v6は踵のホールド感がかなり緩めに感じます。
この記事では、そんな990v6の特徴や魅力、約3年間履き続けたからこそ分かったリアルな履き心地や耐久性、サイズ感、990v5との違いについて、徹底的にレビューしていきます。
ニューバランスが誇る990シリーズとは
ニューバランスの中でも熱狂的な人気を誇る990シリーズ。
そのシリーズの原点に当たる初代990は、1982年にニューバランスが技術的にその当時実現可能な最高峰のランニングシューズとして、時間も費用も度外視して開発されたスニーカーです。当時から「1000点満点中990点の出来栄え」と広告でも謳っており、1982年の発売当初は1足100ドルで発売されていました。当時のスニーカーの平均的価格の3〜4倍と非常に高額でしたが、初代990に初搭載された「ENCAP」は優れた安定性とクッション性でランナーを魅了。その履き心地とデザインはその後のスニーカーに大きな影響を与え、今でもなおニューバランスの看板モデルとして進化し続けています。
また990シリーズは、初代から一貫して「Made in USA」、つまりアメリカ国内で製造され、高品質な素材と製造技術によって作られていることでも有名です。品質へのこだわりと、ニューバランスが持つ歴史と伝統を象徴しているのも、990シリーズの特徴です。
990v6とは
990v6はその990シリーズの第6世代にあたるモデルで、2022年に発売されました。前作の990v5からデザインや機能性を一新し、全く新しい990として生まれ変わりました。
デザインや機能性が前作の990v5から大きく変わったことで発売当初は批判的な声もあったそうですが、現在はその履き心地やトレンドも相まって多くのファンから愛される一足になっています。
特に大きな変更点がミッドソールです。990v5までは「ENCAP」と「ABZORB」が組み合わされていたのですが、990v6では「FuelCell」と「ENCAP」の組み合わせに変更されています。
それにより990v5までのモデルとは履き心地の方向性も大きく変わっており、従来の990シリーズよりも軽快でスポーティーな印象が強くなっています。発売当初は、990v5までの「ENCAP」と「ABZORB」の組み合わせが好きだった人からすると、この大きな変化に驚いた方も多かったのではないでしょうか。個人的にも990シリーズは「ENCAP」+「ABZORB」と考えていた側なので、最初に990v6を見たときは「かなり変えてきたな」と驚きました。
ただ実際に履いてみると、この変化には納得させられました。過去の990をそのまま踏襲するのではなく、新しいテクノロジーを採用してさらに履き心地を追求する。990v6は、ニューバランスが常に新しいものを作ろうとしている姿勢を感じられるモデルだと思います。

デザインについて
それでは早速990v6のデザインについて見ていきましょう。
一言で表現するなら、990v6のデザインはスポーティーでありながら、非常に洗練されたデザインではないかと思います。
スポーティでスタイリッシュなシルエット

990v6のデザインの最大の特徴、それはこのスポーティでスタイリッシュなシルエットではないでしょうか。
歴代の990シリーズは、もともとランニングシューズとして開発されたという背景もありスポーティなシルエットではありましたが、どこかクラシックな雰囲気も残した絶妙なシルエットでした。
比較していただくとわかるかと思いますが、今回の990v6は歴代の990シリーズの中でもかなりスポーティな見た目になっており、またヒールもかなり厚く見えるため990v5までと比べダッド感も強めのデザインとなっております。

ダッド感のあるスニーカーは昨今の流行りでもあるため、履き心地だけではなく見た目にも力を入れているのがわかるかと思います。
この後の説明にもつながってきますが、シルエットはダッド感がありかなりスポーティである一方、使われている素材やデザインがシックで落ち着いているため、ダッドスニーカー特有の主張の強さや派手さ、奇抜さといった部分がかなり抑えられています。そのため、ダッドスニーカーが苦手な方でもエントリーモデルとして気軽に履くことができるのではないかなと思います。
個人的には、ソールがかなり高いため身長が盛れるのも嬉しいポイントです。

スポーティでありつつも、高級感のあるデザイン
990v6はメッシュ部分の面積が広いため、デザインとしてもスポーティな要素が強めですが、細かい部分のデザインが落ち着いており実際に手に取るとかなり高級感があります。
先述の通りシルエットはダッド感がありつつも、デザインは流線的なパーツが多く落ち着いているため履きこなしやすい点もおすすめのポイントです。

色味も素材感も違うグレーを複数使用した複雑なデザインも、990ならではのこだわりです。
複数のグレーを使い分けることでカラーリングとデザインに深みを持たせることに成功していて、ここまで手の込んだ複雑な作りをしているブランドは同価格帯ではニューバランス以外に見たことがありません。
さすがは我らのニューバランス、スニーカーにかける熱意をデザインからも感じることができます。

Nロゴも今までの990とは大きく変わっています。
今回のv6からはデザインの一部として溶け込むように配置されているのが特徴的で、上下のスウェードの間に潜り込むような形で組み込まれています。また、後ほど機能性の面でもご紹介しますが990v6のNロゴはデザインだけでなく、機能的にも意味のあるものになっているんです。

確かにv5に比べるとNロゴは大きいですが、デザインへの馴染み具合は990v6が圧倒的に上ですね。
上質なアッパー素材
990v6のアッパーはメッシュとスウェード、シンセティックレザーで構成されています。
毛並みが短く整えられたピッグスキンスウェードと目の細かいメッシュ、落ち着いた色味のシンセティックレザーが複雑に組み合わされており、非常に高級感があるのが特徴です。

メッシュの面積が大きいスニーカーはどうしてもスポーツ要素が強くなり安っぽく見えがちなのですが、990v6はデザインや素材感に高級感があるため安っぽさが一切なく、大人が履いても全く問題ないです。
むしろこの高級感、大人にこそ履いてほしい一足に仕上がっております。
ニューバランスならではの細部へのこだわり
続いて細かい部分のデザインを見ていきましょう。
まずはシュータンです。
シュータンのデザインはシリーズを追うごとに違うものになっているのが特徴です。
今回のv6は「new balance」の文字と「v6」のナンバリングで構成されています。何種類ものパーツが細かく組み合わさっていて、ニューバランスのこだわりを感じることが出来ます。

990シリーズの中だと990v3のシュータンが根強い人気を誇りますが、個人的にはv6(それとv5)のシュータンがカッコよくてお気に入りです。
ヒールのデザインもこだわりを感じられるしカッコいいしで、もう最高ですね。
色の違うソールの組み合わせに、グレーのスウェード、シルバーパーツ、深いグレーのプラスチックパーツ、色違いのメッシュが2種類…
いやほんとに、ヒールに使われてるパーツだけでも山盛りすぎません⁈
スニーカー作りにかける、ニューバランスの情熱を感じることが出来ますね。

随所にあるシルバーパーツもアクセントになっていて、めちゃくちゃカッコいいですね。
シルバーパーツって使い方をミスるとめちゃくちゃチープな感じになってしまうのですが、990v6はいい塩梅に抑えられてます。

これは990シリーズにも共通していることなのですが、990v6はこういった細かい一つ一つのパーツにまでこだわって作られているため、履き心地が良いだけでなく、所有していて満足感が高いのも個人的に気に入っているポイントです。
履き心地・機能性について
ここからは、990v6を約3年間履いてきた現在の視点から、履き心地や機能性についてレビューしていきます。購入直後にも「履き心地が良い」と感じていましたが、3年間履き続けたことで、990v6がなぜ歩きやすいのかがより分かるようになりました。
結論から言うと、990v6は今でも非常に歩きやすいスニーカーです。特にクッション性だけでなく、ソールの屈曲性や形状まで含めた「歩きやすさ」が大きな魅力だと感じています。
ただ一方で、明確な弱点も存在します。それは踵のホールド感とアウトソールの耐久性です。
細かく紹介できればと思います。
990v6を3年間履いても感じる、高いクッション性と歩きやすさ
ニューバランス990v6の履き心地について、3年間履いた今改めて感じるのは、過去のシリーズと比べてもクッション性が高く、非常に歩きやすいということです。
クッション性に関しては990シリーズで初めてFuelCellが搭載されていて、これにより歩行時の疲れが大幅に軽減されています。その一方でクッション性が高い分、安定性に欠けるという弱点もありましたが、ENCAPと組み合わせることによってその弱点が見事にカバーされています。

しかし、歩きやすさの理由はそれだけではないと個人的に思っています。
個人的に感じているのは、「ソールの屈曲性(曲げやすさ)が非常に高い」ことに加え「つま先にかけて反り上がったソールの形状」をしていること。この二つの影響によるものがかなり大きいと感じています。
屈折性についてはソールの素材変更だったり、アッパーのメッシュ面積が広がったことが大きく関係していると思います。
ソール形状に関しては、990v6はソールの形状が非常に反り上がるような形をしていて、それにより踵から着地→足裏を転がすようにつま先へ体重を移動していく動きが非常にスムーズなんです。そのため、歩いていると自然に次の一歩を出しやすい感覚があります。
これは前作にあたる990v5などと比較していただくと非常にわかりやすい部分かなと思います。

こういった違いにより、990v6のソールはただ柔らかいだけではなく、以前のモデルよりも歩くことを軽快にサポートする役割を果たしていると考えています。
Nロゴによるホールド力、通気性のアップ
デザインでも触れさせていただいたNロゴですが、今回の990v6からはデザインとしてだけでなく、機能的にも大活躍しております。
今までの990は、サイドの耐久性とホールド力を上げるために、全部レザーで包み込んでいたんですね。
でも990v6は、サイドに配置された”Nロゴ”が補強パーツとしての役割を担っており、これによってサイドにもメッシュを採用することができるようになりました。そうして、さらなる軽量化と通気性アップを実現しているというわけです。

このロゴ一つにそこまでの意味を込められるなんて、さすがニューバランス。
990v6の気になる部分
ここまで紹介してきた990v6ですが、もちろん気になる部分もあります。
3年間履いてきてわかったこともあるので、気になっている方はぜひ参考にしてください。
踵のホールド感が弱い
自分はこれまで、991,992,993,990v3~990v6全てのスニーカーを履いてきましたが、正直なところ990v6はこの中で一番踵のホールド感が弱いです。前提として自分の踵が一般的なサイズと比べて少し小さいこともあるのですが、それを加味しても踵周りはかなりゆとりがあると感じています。
ただ、アッパー全体のホールド感はしっかりしているため、歩いていて靴の中で足が大きく動いてしまうような感覚はありません。
おそらくですが、v6が開発された当時はスリッポンのような脱ぎ履きしやすいスニーカーが流行っていたため、そのトレンドによる影響で脱ぎ履きしやすいようにあえて踵のホールドを緩くしたのではないかと(勝手に)推察しています。
3年間履いて分かった990v6の耐久性
990v6のアウトソールにはNデュランス(N-Durance)という、ニューバランスが独自に開発した耐久性の高いラバーコンパウンド素材が使われています。この素材の特徴としては、耐摩耗性が非常に高く、靴の中でも特に摩耗しやすい踵部分をすり減りから守ってくれます。それによって、シューズ全体の寿命を延ばす役割を果たしてくれています。

このNデュランスが使われている部分については、3年間履いた現在でもしっかり残っています。
ただ、問題はそれ以外の部分です。実は990v6、アウトソールのすべてがNデュランスで覆われているわけではありません。足の指の付け根あたりのアウトソールはNデュランスではない素材が採用されており、そこの部分は3年間履いた現在ではかなり削れている状態です。

こういったことは今までの990シリーズでは見られなかったことなので、正直な話ちょっとだけ残念です。まだまだ履ける状態ではありますが、これまでの990に比べると耐久性は劣るようです。
今までの990とは全く違う履き心地|v5との比較
ここまでレビューしてきましたが、「じゃあ、前作の990v5と比べてどうなのか」という部分が皆さん気になっているんじゃないでしょうか?
結論から述べますと、前作であるv5とは全く違ったベクトルの履き心地となっております。正直言って、全く違うスニーカーだと考えていただいて良いかもしれません。
というのも、990v6とv5では使われている素材が異なります。
990v5まではソールに「ENCAP」と「ABZORB」という素材が使われていました。ですが990v6からは「FuelCell」と「ENCAP」に変更されています。
この素材の変更によって、v5まではしっとりとした上品な履き心地だったのに対し、v6はさっぱりとした軽快な履き心地になっています。
完全に個人のイメージですが、990v5が「高級セダンの後部座席」、990v6が「スポーツカーの運転席」みたいな感じでしょうか。ラーメンで例えるなら二郎系と鶏白湯みたいな…?
なので、「履き心地が進化した」というよりは、「全く違う方向性に舵を切った」という表現がしっくりくるかと思います。
僕はv5も持っているのですが、v6を買ったからv5はもう履かないのかと言われたら全くそんなことはなく、むしろ気分やコーディネートによって使い分けができてどちらも重宝してます。

下記の記事では990v5のレビューもご紹介しているので、もし気になる方がいたら見ていただけると嬉しいです。
サイズ感について
サイズ感についてですが、僕は990v6を27cmで購入しました。
個人的には他のニューバランスと同様のサイズ感で問題ないかと思います。
足幅に関しては、僕はD Width(ウイズ)を選びました。足幅が広い人は国内向けだと2Eもあるので、そちらを試着してみて決めるのが良いと思います。
僕が持っている各メーカーのスニーカーたちと比較するとこんな感じです。
| ブランド・モデル | サイズ |
|---|---|
| 【New Balance】990v3 | 27cm |
| 【New Balance】990v4 | 27cm |
| 【New Balance】990v5 | 27cm |
| 【Nike】Air Max97 | 27.5cm |
| 【adidas】スタンスミス | 27cm |
| 【converse】ALL STAR | 27.5cm |
| 【On】Cloud 5 | 27cm |
| 【Reebok】INSTAPUMP FURY | 27cm |
| 【Asics】GEL-NANDI 360 | 27cm |
| 【Salomon】XT-6 | 27cm |
細かいサイズ感などはこちらの記事で紹介しています。
990v6はこんな人におすすめ
3年間990v6を履いてきた僕が感じた特徴をまとめると、以下のような方には特に相性が良いと思います。
- 長時間歩いても疲れにくいスニーカーが欲しい
- クッション性の高いスニーカーが好き
- 柔らかさだけでなく、軽快な歩き心地も重視したい
- スポーティーなデザインのスニーカーが好き
- Made in USAの990シリーズを履いてみたい
一方で、
- 踵をしっかり固定する履き心地が好き
- アウトソールの耐久性を最優先したい
- どっしりとした安定感のある履き心地が好き
という方は、990v6以外の990シリーズも比較してから選んだほうがいいかもしれません。特に990v5や993などは履き心地の方向性が異なるため、自分の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は990v6をご紹介しましたが、皆さんいかがだったでしょうか。
990v6はニューバランスのフラッグシップということもあって、値段だけ見ると正直かなりお高いです…
ただ、この記事でご紹介したように素材、デザイン、そして履き心地にここまでこだわったスニーカーがこの値段で購入できるというのは、個人的にはめちゃくちゃお買い得なんじゃないかと思います。
長く愛用できるモデルでもあるので、「上質な物を長く使い続けたい」という方にはピッタリのスニーカーです。値段が値段なのでなかなか手が出づらいかと思いますが、気になっている方はぜひゲットしてみてください。
当ブログでは、今後もニューバランスのスニーカーやファッションなどに関連する情報を更新していくので、良かったら今後も見ていただけますと幸いです!
それではまた!





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